-----ドン・マツオ×GB の、「やるぜ!」--------
5月7日 第一回集会 @ ROCK JOINT GB
出席:ドン・マツオ(ズボンズ)
先本(GB店長)
藤崎(MANDALA GROUP 用務員)
------
4月より毎週火曜日にGBにてライブを行っている、
日本屈指の世界標準バンド「スボンズ」。
先日、そのリーダーであり、
頭脳、官能の要である、
ドン・マツオ氏と語る機会を設け、
GB店長先本、そして私(藤崎)の3人で、
「これからどうすんだよ」を、
テーマに語り合ってみました。
-----
ドン・マツオ(以後DM)
「今の現場はなかなか大変な状態だよ。
地方にいくと良く判るし、東京だって酷い」
藤崎(以後F)
「何が大変?」
DM
「ライブハウスに足運ぶ人が少なくなってるし、
ましてや、客を圧倒するような事をバンドがやってないでしょう」
F
「それは感じる。GBがオープンして1年になるが、
全く緊張感の無い、近所のコンビニにでもいく様な格好して、
ステージに上がってもグデグデな奴らいるよね」
DM
「ちょうど新しいズボンズのドラマーが若い子なんだけど、
最初は今時の感じで、ブカブカのジーンズ、
ブカブカのパーカーなんか 着てやっててね。
で言ったんだよ「お前そんな格好じゃ、
ブカブカの音しか出せないよ。」って。
最近は随分と引き締まって来た。(笑)
ロックバンドだからって凄い格好しなきゃとは思わないんだけど、
誰かとか、何かと同じ人間に見えるようじゃ駄目なんだよね。」
F
「4月の末の火曜日のズボンズ見てて、
『おっ、これは!!』と感じま したが、
その時辺りから変化が見えて来たような気がしますね。」
先本(以後S)
「毎週だと、そういったバンドの変化がナマ(生)で
体感出来ていいで すよ―
本来は、そう言ったライブがいつも繰り広げられているのが理想ですね。
予定調和で無くね」
DM
「予定調和、多いね。
バンドの子らもできるだけ周囲との摩擦を少なくしたいみたいだな。
礼儀正しくて感じは良いんだけど、突き抜けるものが見えない。
日本の音楽現場は衰弱してるかもね。」
F
「これはメジャーフィールドにいえる事では無く、
我々、ライブハウスにも原因があるんですよ。
演奏時間=ノルマ数で、平気で H.Pでバンド募集している店や、
この日空いてるから、ここ出れるバンド〜って、公にあっけらかんと、
出しちゃってる店があります。名誉の為に言っておくと、うちは違いますよ!」
DM
「ライブハウスも大変なの判るけどね...
でもバンドに必要なのは、ステージに上がる意気込みというか、気合いか。
お客さんもね、確かにコールアンドレスポンスをして判り易くしてあげ
ると喜ぶんだけど、オレ達はやめたんだよね。
「音」で表現して、音で感じさせる事が出来ないと駄目なんだと思って、
結局。GBでも毎回挑戦に次ぐ挑戦ですよ。(笑)」
S
「そういうライブが毎夜毎夜おこなわれるのって、
ライブハウス名利につきますね〜。そうしたいですね!」
F
「ちょと前に、英字の新聞を見た事があります。
あれは、どこか海外でのギグを地元新聞が記事にしてたものですよね?」
DM
「あぁ、カナダの新聞。オレ達、一面トップだよー。(笑)」
F
「やっぱりドンさんが言う所の、「音」で勝負して、
奴らに響いたからこそ、メディアが注目したんでしょうし、
新聞一面に出すだけの価値というか、意味があったんでしょう。」
DM
「まぁ、音楽に対する楽しみ方の違いだよね。
日本のそれは、やっぱり窮屈なんだよね。
どうしても音楽そのものというより、
イメージなんかが勝利しちゃうところがあるものね。」
F
「そうそう、ズボンズはこの夏も海外いくんですよね」
DM
「6月にカナダで7ケ所13公演」
S
「じゃあそこに向けて、今GBで毎週積み重ねているんですね!」
DM
「自らのスタイルの確認とどこまで突き詰める事ができるか。
ズボンズは週単位で変化し続けている。
それを常に現場で育んでいけるのは有り難いですね、リハのスタジオでなく。
なんたって実弾の飛ぶ戦場みたいなものだから。」
F
「では最後に、毎週のGB。そして、これからのズボンズの展望を」
DM
「そうだ!火曜日のライブの後でもいいから、RECさせてくんない?。
一発撮りでさぁ。GBの空気感。そのままを録りたいよね!」
S
「OK!!。ぜひやりましょ〜!!」
DM
「で、ライブも毎週録画して、YouTubeに更新していこうよ。
この場所で、積み重ねている事を、目に見える形で発信していこう。
便利なツールは使わないとね。(笑)
なぜなら、僕らはいつでもエッヂの上に立っている。
だからいつも真剣に闘っているんだ。
ステージに立つのは戦いなんだよ、結局ね。
それを伝えないと。」
F
「どこかの子が、
"音楽に勝ち負けなんてない"って言ってるのを聞きますが、
その事についてはどう考えますか?」
DM
「勝ち負けではない、とは言え、闘うって事は勝ちにいくって事だよね。(笑)
まぁ、オレは誰にも負けたくないね。(笑)」
一同、うなずき合う。
-----
次回をお楽しみに!!
------
対談後記...
ドンさん熱い!!ズボンズは本物です。
そんなバンドと一緒に事を造り上げれるなんて、
最高の誉れだ!
俺は昔、曼荼羅という店で、「パブタイム」という時間を設けていた。
つまり、ライブが終わって後の時間の事だ。
22:00〜25:00頃迄、チャージ無料のライブをやる。
しかも、月曜日から土曜日までレギュラーがいてさ、
毎週月曜日にくれば、決まって同じ奴が歌ってるんだ。
素晴らしい時間だったさ。
最高のブルースが聞けてさ。極上のバラードに泣けた。
そんな時、
俺はこのカウンターにある人物を招きたくなった。
古びた曼荼羅のカウンターで、バーボンを傾けている彼の姿が脳裏に浮
かんだんだ。
彼の名前はボブ・デュラン。
あくる朝から、手紙を書いたさ。
恥ずかしいくらいに熱いメッセージをね。
「うちの酒は旨いよ。だから遊びにきなよ。もちろんいい音楽は揃って
るよ」ってさ。
仲間に英語に訳してもらって...
彼が日本に来てる事をしって、
三日三晩追い掛けたね。ライブ会場の出入口で待ってさ。
いまじゃきっとストーカー行為で、手が後ろに回っているだろうね(笑)
三日目のオテルオークラのロビー。
諦めかけてたその時、彼は俺の横を通り抜けた。
大男を二人従えてね。
片言の英語で必死に訴えかけた、
案外、大男も俺には無抵抗(関心)だったからね。
そうだね...100メートルも一緒に歩いた。
そして、手紙と店の写真を渡してさ。
で、彼は来たかって?吉祥寺に?
来る訳ないさ。
夢には見たけどさ、
曼荼羅の入り口にロングボディのロールス・ロイスが停まるのをね。
かれこれ、
20年近く前の昔話。
しかし、俺は今も、
彼が来るのを待っているのかもしれない。
だから、ライブハウスを続けられているのかも...
だから、ここに毎月毎週来る奴らが大切なのです。
藤崎 用務員 |